写真の撮影・アップロードが簡単
※ルクミーフォト経由
1枚の写真にひと言そえるところから気軽に始められる
ヒトコマを束ねて育ちの物語(ストーリー)を見つけられる
ヒトコマ、ストーリーを先生同士で共有することで、
子どもを主語にしたコミュニケーションが生まれる
作成したストーリーは印刷して園内に掲示し、
保護者に保育の様子を伝えられる
保育ドキュメンテーションとは、イタリアのレッジョ・エミリア市の幼児教育方法「レッジョ・エミリア」からヒントを得た、子どもの様子を写真や動画、音声などで記録する手法です。
子どもの様子の記録をもとに、子どもの視点に立って子どもの気持ちを考え語り合うことで、保育の振り返りと次の計画に活かしていくことを目的としています。
保育ドキュメンテーションを行うことは、保育計画のPDCAを回す促進剤や保育者自身の保育のやりがいを実感する機会にもつながります。
また、園・施設の保育をもっと保護者に伝えられるようになる点も期待されています。
下記は写真を使った手書きの保育ドキュメンテーションの一例です。
1枚の写真が「思い出す」という行為の補助となり、そのシーンの前後を知る保育者がいたり、日頃からの想像を働かせることで、子どもの育ちを読み取ることができます。
保育者は日々忙しいのでなかなか撮る余裕がない、という人もいるかもしれませんが、「撮ろう」と意識することで、見守りや観察がやりやすくなるという面もあるかと思います。
子どもの視線や姿勢から、何に関わろうとしているか、にぜひ注目してみてください。
保育の質の確保・向上がうまくいっている園の特徴として、子ども主体の保育ができていること、保育者同士に「振り返り」「語り合い」の風潮があること、子どもや保育の様子を保護者に発信し家庭や地域に開かれていること、などがあります。つまり、振り返りや、語り合う風土の形成が保育の質にかかわる、ということです。
写真は雄弁です。写真を使ったドキュメンテーションで、「振り返り」「語り合い」にどんどんチャレンジしていって欲しいと思います。
子どもの目線に立って写真を撮る事で今まで客観的に見ていた部分も子ども目線になって観れるようになった。
大きく変わったことは、表情だけにとらわれず、自分の心が動いた瞬間を写真に撮ること。そのため、カメラを常にぶら下げ、写真を撮る頻度が増えた。そして、子どもたちの声に耳を傾け、そこから、ねらいを考え、やりたいことが実現できるよう環境を整えること。
保育のことを共有するときに、口頭でのやり取りよりも写真から子どもの姿を共有して語り合うほうが対話が肯定的であることや、ともに子どもたちの育ちを喜び合えるという学びがありました。
同僚との語りを大切にすると、自分にはない遊びの展開や声掛け、新しい学びに気づけるきっかけとなり、保育観が広がった。また、記録を見返す中で、子どものことを深く知ること、繋がりのある保育の展開が自然と作りあがっていった。
対話を職員同士だけでなく、保護者、子どもたちと行うことで新たな視点に気付けただけでなく明日からの保育を考えていけたり、楽しみにできたり、一緒に喜び合うことができたと実感することができた。
保育の振り返りで保育者間の学びあいだけでなく、保護者との共有ツールとなることで園の方針、理解にもつながる。
現場では、既存業務で手一杯。
写真を使った保育ドキュメンテーションにチャレンジしようと思っても、新しいことをやろうとすると業務が増えてしまいます。そのため、まずは既存業務を減らしたり、できるだけ手間が増えない方法で保育ドキュメンテーションを実施できることが重要です。
ルクミーフォトで撮影した写真から選び、子どもの気持ちを振り返り、メモします。
ヒトコマが複数重なることで、見えてきた子どもの変化をストーリーとして記録します。
ヒトコマもストーリーも他の先生と共有。違う視点で新たな発見が生まれます。
写真撮影はルクミーフォトのアプリで。
日常のワンシーンの瞬間を逃さないためには、持ち運びしやすく、立ち上げも早いスマートフォンでの撮影がピッタリです。
ルクミーフォトの専用アプリで撮影した写真は自動アップロードされるので、写真をパソコンに取り込む手間もかかりません。写真の撮影・アップロードも簡単
撮影した写真へコメントをひと言そえて、「ヒトコマ」として保存できます。
読み取れたことをまずはメモする、という簡単なステップから始められます。
保存したヒトコマが溜まっていくと、「あのシーンとあのシーンを繋げると、こんな育ちが見える!」という発見が生まれます。
ルクミードキュメンテーションでは、これを「ストーリー」として保存できます。
育ちの記録をストーリーで振り返られるのは、ルクミードキュメンテーションだけ。
保育現場にある、日々の “小さな物語” を紡ぎ出していきましょう。
例えば、「Aさん」「雨の日の遊び」などの単語でヒトコマの写真を検索できます。
Aさんの1年の写真を時系列で振り返ったり、去年の雨の日の遊びを振り返ったりと、いろいろな切り口で保育を振り返ることも。
検索のしやすさはICT化ならではの強みです。
作成したヒトコマやストーリーを保育者同士で共有することで、新しい読み取りの視点をお互いに発見しあえます。
作成したストーリーは印刷することができます。
掲示物として園・施設内に貼ることで、保護者にも子どもの育ちの記録を見てもらうことができます。
ユニファ主催 保育をどうしよう未来会議 2021夏
「無藤先生×大豆生田先生×ユニファによるパネルディスカッション「ワクワクできる保育と新ルクミー」にて
写真を撮り、そこから「その子どものことを語りたい!」という、“きっかけ”になることがすごく大事だなと思っています。
写真を撮り始めてみると、写真にコメントをつけて写真で語りたくなるんです。
「この場面が良かったから残したいし話したいんだ」と変わっていった、という話をたくさん聞きます。
この「ヒトコマ(1枚の写真)」機能のように、こうして1枚の写真で語りたくなるようなことって結構あるんですよね。
僕らはよく、“1枚の写真の中にどれだけドラマがあるか”を見取る研修をやるんですけど、見取ることで子どもの見え方がすごく多様になり、深く見取る習慣がついてくるんです。
保育って毎日過ぎ去っていっちゃうことだから、深く見取るのはなかなか難しいんだけど、撮ったところを少し振り返る時間を持つことによって、見えてくるものがあると思います。
さらに、何日も子どもたちの遊びのブームが続いたときに、この「ストーリー」で語ることもすごく大事になってくるんですよね。
ときには、ストーリーをひとつのプロジェクトとして語る、という語り方もあると思います。そして今後はさらに、ここに計画を織り込んでいくことが大事だと感じています。
ユニファ主催 保育をどうしよう未来会議 2021夏
「無藤先生×大豆生田先生×ユニファによるパネルディスカッション「ワクワクできる保育と新ルクミー」にて
写真を印刷して園内に掲示する形で保育ドキュメンテーションを行っている事例をご紹介します。
保育者は、行事や遊びの余韻を楽しんでほしいという思いがあり、土曜日の行事の後は月曜日に、保育者は園児と一緒に写真を活用したドキュメンテーションや制作物を掲示しています。
「こっちきてー、この写真みてー」と園児に呼ばれて、遊びの振り返りができることは非常によいですね。
楽しかった経験を、写真を通して伝えたい、写真を見ながらなら伝えられる子どもの気持ちを、大切にしてあげたい。そこで保育者も振り返りの機会が生まれています。
ルクミーでは往還型の保育ドキュメンテーション研修を実施しています。
直近では、2020年11月~2021年2月、全4回にわたり研修を実施しました。
写真からの「読み取り」から他のメンバーとの共有までワークショップ形式で行い、1つの園から複数の保育者の方にご参加いただくなど、園内研修のきっかけとしてご活用いただきました。
ドキュメンテーションは自園では初めての試みでした。
この研修を通して、どういったポイントを押さえて作るとわかりやすいか学んだり、子どもの学びについて語り合ったりしたおかげでドキュメンテーションに対するハードルが次第に下がっていきました。これから自園でも導入していくドキュメンテーションに、前向きに取り組めそうです。
ルクミー運営の保育者向けオンライン研修「ルクミー みらい保育スクール」にて、
無藤先生・大豆生田先生・川辺先生からドキュメンテーションの活用方法を学べるオンライン研修を開催します。
詳しくは、こちらの往還型コース【B-4】ドキュメンテーション活用をご確認ください。
充実のサポートで、ずっと安心!
運用に慣れていただくまで、ルクミーがしっかりサポートしますので、導入後も安心です。保護者アプリの登録方法など、保護者さまへのご案内資料は、ルクミーが用意したものをお使いいただけます。
丁寧なわかりやすいマニュアルをご用意。使い方でわからないところがあれば、すぐに確認いただけます。
マニュアルを見ても解決しないときは、専用フォームからお問い合わせいただくと、ルクミーのスタッフが丁寧にご案内します。
安心してルクミーをご利用いただくために、
ルクミーでは、個人情報はもちろん、大切な子どもたちの育ちの記録をしっかりと守るため、
さまざまなセキュリティ対策とデータ保護の取り組みを行っています。
世界の金融機関や公的機関も利用するISO/IEC 27001:2013、27017:2015、27018:2019、ISO/IEC 9001:2015 および CSA STAR CCM v3.0.1 の認定を受けた環境で構築されています。
ルクミーの運営会社であるユニファ株式会社は、プライバシーマークを取得しています。
プライバシーマーク付与事業者として、個人情報を適切に保護するための体制を構築し運用しています。
ルクミーのサーバーは24時間365日監視されており、通信やパスワードなど重要な情報の暗号化されています。
堅牢なシステムで、悪意のあるアクセスから大切な情報をしっかりと守ります。
大切なデータを保護するために、ルクミーでは自動的にバックアップを作成し、保存しています。
バックアップはデータ耐久性99.9%を実現するように設計された環境で、大切に保存されています。
導入のご検討から、実際に運用いただくまで、しっかり伴走してサポートいたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。現在のお困りごと、不安な点などをお聞かせください。
ルクミーのサービスについて、営業担当が丁寧にご説明します。お困りごとやご希望について一緒に整理させていただき、園・施設にあわせた最適な導入プランをご提案します。
専用のフォームからお申し込みいただけます。
郵送等のお時間がかからないので、スムーズにお手続きが進められます。
利用開始にあたり、メールでアカウント情報をご連絡します。操作方法などをご確認いただける、わかりやすい各種マニュアルもご用意。導入後も安心してご利用いただけます。
端末の初期設定はルクミーにおまかせ。必要な端末は、スムーズにお使いいただける状態でお届けします。※専用タブレットのレンタルなど端末のお届けが必要な場合のみです
お電話でのお問い合わせ
(新規導入のご相談専用):
03-6803-2258
受付時間:9:30〜18:30 (土日祝日を除く)
すでにご利用中のサービスについてのご質問は、下記よりお問い合わせください。
ルクミーは、パソコン操作に不慣れな方にもスムーズにご使用いただけるよう、使いやすさにこだわってデザインされています。
また、分かりやすい操作マニュアルなど、さまざまな運用サポートをご用意していますので、導入後もご安心ください。
はい。
ICT化システムの導入費用や安全対策費用など、各種補助金・助成金に対応しています。
補助金のご利用については、こちらのページをご覧いただくか、お気軽にお問い合わせください。
お申し込みから最短1カ月程度でお使いいただけます。
ひとつの場面からストーリーにつなげていくところ、非常に良いなと思います。
保育者はまず、この一瞬やこの時間、この場所の保育を捉えなきゃいけないけれど、時間的な展開の中で保育の捉え方を深めることで、その子どもにとって意味が深いところを、さらに捉えられると思います。
ストーリーを、4月、5月、6月、7月といくつか並べてみて、その子なりの成長を改めて分析し直すことは、もう一段、長い時間で保育を捉えられることになります。
1次の捉えがあって、2次の捉えがあって、そして3次の捉えに、と進むのは良いなと思ってるんですね。
さらに、ひとつの場面を見たとき、保育者からいろんな意見が出てきたりします。
かなり違う見方も出てくるところがおもしろいところで、「もしかしたらこっちの見方もある」「こっちの見方もある」と、“もしかしたら”っていう可能性を見ることができます。
もっと踏み込んでみると、その写真自体をどう分析するかだけじゃなく、「もし、その場面にこういうものがあったら」と、イマジネーションも生まれてきますよね。
「水たまりに踏み込んだときに、あの子たちが裸足だったらどうだったんだろうか」
「しゃがみ込んでお尻をつけちゃったらどうなったんだろうか」
「砂場に水を入れて海みたいにしたところに入り込んだらどうなんだろうか」
こう広げて考えてみると、保育の可能性をいろいろ思いつくことができます。
だから、水たまりの写真から「明日もあの続きやろう」と発想することも素直な発展だけれど、「もっと本格的に泥んこ遊びをするように、砂場を泥んこにして子どもたちを連れてってみようかな」と、もっと飛躍した発展を思いつくことができますよね。