楽しい思い出も、必要な連絡も。ICTでスムーズに共有し、つながりを深める!

にこにこ保育園 日下明子園長 美馬眞弓先生

園と保護者、そして、子どもにとってより良い保育を実現するために、ICTを導入する園・施設が増えています。
一体どのように活用しているのでしょうか?

「“やってみたい”にとことん付き合う」をコンセプトに、2020年4月に開園した香川県高松市のにこにこ保育園の方にお話を伺いました。

にこにこ保育園 日下明子園長 美馬眞弓先生
にこにこ保育園 日下明子園長(写真左) 美馬眞弓先生(写真右)

日下 明子 園長(写真左)
小規模保育園の園長を経て、2021年からにこにこ保育園の園長に。 美馬主任とは前職でも同僚で、二人揃うと保育の話題と笑顔が絶えません。
美馬 眞弓 主任保育士(写真右)
子育て支援・発達支援マネージャーを務める傍ら、2021年からICT担当に。 普段からLINEやSNSを使っているので、ICTへの抵抗はなかったそう。

「やってみよう」の気持ちを大切に

にこにこ保育園では、園児の気持ちに寄り添い、主体的な行動を促す保育を実践しています。
子どもたちはもちろん、保育者たちの「やってみたい」という気持ちも大切にしており、一人ひとりに向き合うあたたかい姿勢が印象的な保育園です。

開園当初からICTを段階的に導入し、現在は保護者への連絡やシフト管理、園児の体温・午睡チェックにシステムを活用しています。
保育園のスタートと同時に始まったICT導入。
高松市内の保育施設ではまだ前例が少なく、園を運営する法人としても初の試みでしたが、「ぼちぼちやってみよう」を合言葉にゆっくりと浸透を図っていきました。

あせらずゆっくり取り入れて、今ではリアルとICTを連動させた使い方も

できることからトライし、半年後には自然と定着

ICTの導入に際し、にこにこ保育園では各クラスにパソコンとスマートフォンを1台ずつ用意。
ICT担当の先生を決め、まずは環境と体制を整えることから始めました。

入園式では、ICT担当の先生が保護者に向けて「私がICT担当です!」とはっきり宣言。
最初にシステムの存在を明るく印象付けたことが、スムーズな利用開始と相談しやすい雰囲気づくりにつながったと言います。 また、機能や使い方などをまとめたオリジナルの通信も作成して配布。
丁寧な説明を心掛け、保護者の方々が不安や抵抗感を覚えないように配慮しました。

とはいえ、不安があるのは保育園の先生たちも同じ。
そこで、最初からすべての機能を完璧に使いこなそうとはせず、「できることから始めてみれば、次第に良い使い方が見えてくるよ」といったラクな心構えでICT化に臨みました。
連絡帳機能やお迎え情報の共有といった簡単な機能からのスタートでしたが、半年ほど経った頃には、ほとんどの先生が自然と使いこなせるようになったと言います。

ICT導入の4つのステップ
ICT導入の4つのステップ

思い出の共有方法が広がった!

基本的な機能に慣れたあと、にこにこ保育園ではICTを「楽しみの共有」にも活用するようになりました。
新型コロナウイルスの影響で保護者が参加できなくなった夏まつりイベント「おばけランド」の様子を、ICTを使って保護者に写真で配信。
それだけでなく、配信した写真をプリントアウトして下駄箱横に掲示し、お迎えに来た保護者が見られるようにしたのです。

みんなで写真に付箋でコメントをつけたり、親子や保護者同士で思い出話に花を咲かせたり、祖父母の方が興味深く写真を眺めたり……。
デジタルとアナログを連動させることで、子ども、保護者、保育者の誰もがさまざまな方法でイベントを楽しめるようになりました。

おばけランドの様子
おばけランドの様子をICTで配信し、掲示物にも利用

にこにこ保育園の独自性も感じられる取り組みなので、今後もハロウィンやクリスマスなどのイベント時には、同様のICT活用を続けていきたいとのことです。

ICTをきっかけに“教え合う”関係が生まれ、風通しの良い保育園に

保護者への連絡がしやすくなり、気持ちの負担も低減

保育園のICT導入を振り返って、現在ICT担当を務める美馬主任は「実はICTの浸透は、むしろ保護者の方々のほうが早かった」と言います。 世代的にデジタルツールやシステムに対する抵抗感がなく、また共働きで電話に出られないことも多いため、スマートフォンアプリでメッセージを受け取れるようになったのが大変便利だそう。
おたよりの一斉配信はもちろん、個別の連絡もアプリ経由で送れるので先生方の負担も少ないです。

もちろん、保護者の中には紙のお便りのほうが便利だと言う方もいます。 そのため大切な連絡には今も紙とICTを両方使っていますが、紙のおたよりをPDFに変換してICTで配信するので、手間も最小限に抑えられているとのことです。

得意なことを活かせるから、若手の先生たちが輝ける

「日誌を書くのが苦手な若い先生も、システムをうまく使いこなして仕事をしています。デジタルに慣れないベテラン世代からも頼りにされ、若い世代が輝けるのはとてもいいですね」と語る美馬主任。

ICTの導入によって、職場としての風通しも良くなったようです。
週に一度は保護者に写真を共有することを目標にしている先生もいるなど、モチベーションアップにもつながっている様子。

さらに、保護者同士でも「これどうやるん?」と教え合う姿も見られるなど、協力しながらより便利な使い方を探す光景があちらこちらに。
ICTの活用が、一人ひとりの「やってみよう」を引き出すきっかけになっているのかもしれません。

ルクミー連絡帳
保育園と保護者との間で個別にメッセージを送り合える連絡帳アプリ。
保護者に個別の連絡がある際、電話がつながらない場合でもメッセージを送れるので安心です。

※にこにこ保育園ではキッズリーを利用していますが、2021 年 11 月現在キッズリーは新規のお申し込みを停止
しております。上図は「ルクミー連絡帳」の画面イメージになります。

コミュニケーションの真ん中で、ICTが活躍!

にこにこ保育園のお話から、ICTが保育園にかかわるさまざまな人をつなぐコミュニケーションツールになっていることがわかりました。
連絡や写真の共有で保護者と園をつなぐ保護者 同士、保育者同士が使い方を教え合うことで、より良好な関係性を構築。
特に保育者たちの間では、ICTを介して世代を超えた支え合いが活発になって いる点が印象的でした。
若い世代のデジタルセンスとベテラン世代の保育知識を共有し合い、より質の高い保育へとつなげることが期待できそうです。

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