デジタルならではの情報共有で保護者との関係を密にし、子育てのフォローにつなげたい

家庭的保育園Peek-a-boo 松井先生
導入前の課題
  • 保護者の連絡帳の書き漏れが生じていた
  • 連絡に対する保護者からのレスポンスが少ないなど、意思疎通がうまくできていなかったため、よりつながれるツールが欲しいと思っていた
導入後の成果
  • おたよりを一斉にPDFで配信し、既読機能を活用することで、きちんと情報共有ができているかどうか確認できるようになった
  • 連絡帳をデジタルで記入するようになったことで、手書きのときより時間短縮でき、子どもと向き合う時間ができた。また複数人で書き込むことで、多様な視点の子どもの様子を保護者に伝えられるようになった
  • 連絡帳を毎日確認してくれるようになり、園の活動や園でのこどもの生活に関心が出てきた
  • ICT導入当初は扱いに戸惑ったが、今はスタッフ同士のフォローできちんと保育をおざなりにせず済んでいる

デジタルの力で、保護者とのつながりを強固にする

もともとは「ルクミー午睡チェック」を使っていただいていましたが、連絡帳やおたよりも使い始めようと思った理由や背景について教えてください。

当園は、保育園にわが子をあずけていた経験から「こんな保育園があったらいいな」をたくさん詰め込んで2021年5月に開園した園児5人の家庭的保育園です。開園時の想いとしては、子育てをしながら家事も仕事もしなければいけないおかあさんが少しでも楽にすごせるように、と考えていました。

現在、私には中学生、小学生、保育園児の4人の子どもがいます。上の子が保育園に通い始めてからもう10年以上になり、保育士さんたちからはベテランママと言われますが、今でも提出物を出し忘れることもあるし、ちょっとしたトラブルも絶えません。そのたびに自信をなくしたり、自分のことばかりで子どもをないがしろにしているのではないかと自分を責めたりもしてしまいます。きっと他のおかあさんたちもそれぞれ状況は違っても同じように感じることがあるのではないでしょうか。そしてそういうときはなぜか決まって「おかあさん」だけの責任のように言われてしまう。ずっとそのことに違和感を感じていました。

そこで「おかあさんのせいにされない、保護者だけのせいにされない子育てを一緒にしたい」という一心で開園から1年間、悩みながら保育を行ってきました。

「保護者のために」という思いが先行した結果、保護者の負担を軽減することはできました。しかしその一方で、連絡帳に何も書いていただけなかったり、せっかく行事を企画しても参加していただけない、など肝心の保護者と子どもの関係性が気がかりになってしまうケースもいくつかみられるように。

「ただ便利に子どもを預けられる場所」になっているのではないか、という不安も生まれたのです。

もっと保育園と保護者のつながりが必要だと思っていたところ、午睡チェックを利用していたルクミーに「連絡帳」や「おたより」などの機能もあることを知りました。 これまで紙の連絡帳やおたよりでやりとりしていましたが、デジタル化によってシームレスな連絡手段や既読確認が可能になります。まずは、保護者の方たちと「つながる」ことが大事だと思い、導入しました。

既読機能や個別連絡で、保護者の不理解・不便さをなくす

「ルクミー連絡帳」や「ルクミーおたより」は、どのように使われていますか?

導入したばかりなので、「ルクミー連絡帳」の送信は当園からのみで、保護者からの記入はこれから使っていく予定です。

「ルクミーおたより」は、さっそくPDFファイルでのおたより配信をスタートしました。「ルクミーフォト」を使って撮影した写真をおたよりに添付することで、今までは送迎時に連絡事項の伝達のみとなっていた保護者からも「昨日の写真をみて…。」などと話が弾むようになり、手応えを感じています。

「ルクミー」を導入することで、良い変化は生まれましたか?

4つあります。

1つ目は、「ルクミーおたより」には既読機能があるため、園と保護者で情報を共有しやすくなったことです。紙のおたよりだと、渡しっぱなしになってしまうことがしばしばありました。しかし「ルクミー」を使えば、既読になっていない保護者に「以前お送りしたおたよりの件、大丈夫ですか?」と声をかけられるため、共有の漏れを防ぐことができます。

2つ目は、デジタル化によって1人の児童の連絡帳に複数の職員がコメントを記入することで、それぞれの視点で子どもの様子を保護者に伝えられるようになりました。 もちろん、手書きでも複数人が連絡帳に書き込めるのですが、「どうして違う字のコメントがたくさんあるのだろう」「この先生が書き忘れたことを、別の先生が補足しているのでは」と不審に思う保護者もいます。デジタル記入によってそうした不自然さが解消されたため、物理的に手帳を回覧することなく気にせず複数人で記入できるようになりました。

3つ目は、「ルクミー連絡帳」で個別連絡ができるため、保護者とより意思疎通ができるようになったことです。電話や紙の連絡帳ではレスポンスが薄かった方でも、個別連絡ならチャット感覚で気軽なのか、すぐに返事が来るようになりました。

また、当園に慣らし保育中の園児がいるのですが、「きちんと過ごせているかな」と心配している保護者に、積極的に個別連絡で様子をお伝えするようにしてみました。リアルタイムで「きちんとお昼寝できていますよ」と写真をお送りすると、非常に安心されていたのが印象的でした。 他にも、子どもが体調を崩したときにも突然「38度の熱が出ました」と電話するのではなく、事前の様子から「咳が出ていて、機嫌が悪いです。」などとお伝えすることも意識しています。これによって、保護者も仕事や予定の段取りがつきやすくなりますよね。

4つ目は、「ルクミーフォト」によって職員の作業時間が短縮できたことです。これまでは、動画を作成して加工してブログにアップロードするという作業をしていて、1記事を書くだけで3時間ほどかかっていました。 しかし、導入後は写真をパッと撮り、「ルクミーフォト」にアップロードするだけです。スマートフォンでいつでも写真を見られるようになったことで、保護者から写真を購入したいという声も出てきました。こんなに早くそんなことを言われると思っていなかったので、今、急いでルクミーフォトの整理をしているところです。以前より、保育園にいるときの子どもの様子に関心を寄せてくださるようになったと思います。

ICTに不慣れでも、職員同士のフォローがあれば結果的に時間短縮できる

ICTの導入について、フォローしていること、気を付けていることはありますか?

保護者から見た時に、職員がペンと紙を持っていると「ああ仕事しているな」と思ってもらえますが、スマートフォンやタブレットを持ちながらだと「遊んでいる」と思われるかも、という懸念が職員の意識の中にはあったと思います。

より子どもたちの成長につながる保育を行うためにICTを導入しているのに、それでは意味がありません。

そのため、「子どもが保育園にいるときは、きちんと子どもと向き合う」を徹底するように、積極的にフォローすることを心がけています。

たとえば、紙の連絡帳と違って必ずお迎えまでに渡さなければいけないわけではないので、お迎え後に後から送ってもいい、など声掛けをしたりしています。お迎えなど保護者の目が集中する時間は子どもに集中できるように。

また、デジタル化によって記帳の時間そのものもぐっと減って、結果的に職員の負担軽減になっています。 現在はまだ導入したばかりですが、今後はルクミーをさらに本格的に利用していくことで、小さな家庭的保育園だからこそできる、一人ひとりにあわせたオーダーメイドの子育てをお手伝いしていきたいと思っています。

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