ICTで若い先生の保育の視野を広げることが、園全体の保育のレベルアップにつながる
- たくさんの情報があちこちにあり、把握が大変だった
- 過去の連絡帳を閲覧したり、複数人で一緒に見たりすることが困難
- 保護者から見た時に、「保育中にスマホやタブレットをいじっているなんて……」という声が出るのではないかと心配していた
- 全てタブレットに集約されるようになり、把握しやすくなった
- 家庭で記入してくれた項目をケース検討会議の場などで参照できるようになった
- 給食のスタッフなども写真で共有をしてくれたり、園内の職員コミュニケーションがさらにスムーズになった
- 記憶だよりになるよりも、情報が記録される方が保護者にとっては喜ばれた
東京都世田谷区にある、さくらしんまち保育園。
食育に力を入れている保育園で書籍や雑誌、テレビに取り上げられることもあります。ルクミーを導入した後の先生方の変化や保護者からの声について、園長の小嶋先生にお話しを伺いました。
ルクミーの決め手は睡眠・体温記録連携と今後の発展への期待
さくらしんまち保育園さんでは、もともとキッズリーとルクミー午睡チェック、ルクミー体温計をご利用いただいていました。今回新たにルクミー連絡帳などに切り替えることになった背景についてお伺いさせてください。
保育の現場は日々いろいろな情報に追われています。そのため、情報の整理・把握のしやすさについての課題は意識していました。
実はルクミー以外にもいくつか比較検討をしていたのですが、午睡・体温計との連携の部分など今後への期待値なども含めてルクミーに決めました。
それから、デザインなどのかわいさや温かみの点でもルクミーは良かったです。
毎日使うものですから、基本的な機能が同じなら、当然印象が良い方を選びます。
ビジネスチャットとの併用で保護者共有はルクミー、保育者共有は他ツールと使い分け
逆に懸念点や悩まれたポイントなどはありました?
迷ったポイントは保育者同士での情報共有に関する機能の面です。
ここについては既に多くのビジネスチャットがありますから、それで代替ができるかなと思いました。
睡眠・体温との連携(※)については、ルクミー以外に代替がないですから。
今は子どもに紐づく情報はルクミーで、子どもに直接関わらない職員間の情報共有は他のビジネスチャットツール、というように使い分けています。
チャットツールは既に成熟したソフトがあるので、逆に中途半端なものにせずに良かったと今は感じています。
ルクミーだけですべてやろうとするのではなく、各ツールでの役割を明確にすることが大事ですね。
また、導入前後でたくさんサポートをしてもらいました。今思えば大したつまずきでなかったかもしれませんが、そのときは必死だったので、いつ電話してもつながり、対応してもらえたのはありがたかったです。
※2022年7月現在最新のアプリでは、「ルクミー午睡チェック」のアプリから睡眠時間が、「ルクミー体温計」のアプリから検温記録が、「ルクミークラスボード」に自動連携されます。
記憶頼りにならないことで、目の前の子どもに集中できるように
今よく使われている機能や使い方について詳しくお伺いできますか。
クラスボードで申し送りなど細かい共有事項含めて、こまめに入力して使っています。連絡帳をはじめ、細かな記録がタブレットに集約されるのはとても便利ですね。
ICTを導入した元々の課題として、子どもに関する膨大な情報を手にメモしたりしてうまく管理・連携できていないということがありました。
課題をきちんと意識できているかどうかがICT導入後の浸透スピードにも関係してくると思いますが、そういった点でも課題と解決策がマッチしていたなと感じています。
記憶力に頼って覚えておかなきゃ、という焦りがないので、目の前の子どもに集中できるようになりました。
いつでも参照できるICTのメリットを活かし、毎月の会議で家庭の様子を参照することも
ICTだからできるようになったこと、について他には何かありますか?
はい。子ども一人ひとりのケース検討を行う給食発達会議では、クラス担任と栄養士、園長や主任も参加するのですが、全員タブレットを手にして保護者からの家庭の食事メモを参照しながら話をしたりもします。
紙の連絡帳だと、家庭に持ち帰っていただく関係上、家庭で書いていただいた分を降園後に園で参照する、ということができませんから、これはICTならではのメリットだなと思っています。
情報へアクセスしやすくなると、自然と視野が広がる。若い先生の視野を広げるためにこそICTが役に立つ
園長先生の視点から見て、ICTを導入したことによる先生や保護者の変化は何かありますか?
ひと言で言うと子どもと向き合う時間が増えた、ということになりますが、噛み砕くと、保護者コミュニケーションや職員間の情報共有が円滑になるようになり、これまで情報が行き届かなかったパートの先生や、若い先生の視野が広がったのではないかと思います。
例えば複数人で山登りをする時の歩くスピードって、一番歩幅の小さい人や体力のない人に合わせる必要がありますよね。
それと同じで、園全体の保育の視座を高くしよう・レベルを上げよう、と考えた時、どうしても一番視野の狭い人に合わせざるを得ません。
園で一番保育の視野が狭くなってしまうのは、経験の少ない若い先生です。ただそういった若い先生は逆にITは得意だったりします。
保育の視野を広げるための情報は、子どもたちの日々の様子、保護者から聞くご家庭の様子、職員間同士のフィードバック……などさまざまありますから、ICTでそれらの情報にアクセスしやすくしてあげることで、保育の視野が自然と広がっていくんです。
多くの情報を整理して受け取れることで、視野が広がるということですね。でも最初は導入するのに抵抗があったのではないかなと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?
ルクミーの場合は、先ほど選んだ時のポイントでも少しお話ししましたが、画面のデザインがかわいいので、取り組みのハードルを下げたり、モチベーションを上げるという点で良かったと思います。
また、全ての園さんでできることではないかもしれませんが、当園では新品のデバイスを準備しました。
やっぱり目の前に新しいものがあると、気分も良いですからね。
園見学・採用時にもICTが気にされるように
導入前と後での保護者側の変化については何かありますか?
実は導入前、保護者から「保育中にスマホやタブレットを触っているなんて!」と言われるかなと勝手に心配していたのです。具体的にそういうことを言われたというわけではないのですが、配慮として、ですね。
けれど実際導入してみたら、先生個人の記憶に頼った連絡よりは、端末にきちんと記録している方が安心、というお声を頂きました。
地域的に保護者の方々の特色などもあるのかもしれませんが、意外と前向きな反応の方が多かったです。
保護者の方にとってはツールの活用は浸透していた、ということですね。
そうですね。園見学に来る保護者の方からも「写真の共有はありますか?」など聞かれることも増えました。
保護者の方だけなく、採用の時にICTなどのツールの活用について質問を受けることもあるので、保育者・保護者両方の視点からも園選びの一つの視点になっていることを実感します。
今後、もっとこういう風に使っていきたい、などのご要望はありますか?
子どもを中心にした記録の集約、という部分がルクミーの強みではないかと思うので、今後の成長記録のところの保護者連携を楽しみにしています。
※今後「ルクミー園児メモリー」で追加開発予定の機能となります。
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