【静岡県袋井市 保育支援システム実証実験レポート】本当に市民のためになるシステムはどれ?を、実際に利用した上で導入検討
子どもともっと向き合える豊かな環境を整え、保育の質の確保・向上を支える保育ICT・研修サービス「ルクミー」は、静岡県袋井市のご協力のもと、保育現場におけるルクミーの導入効果について22年4月~23年3月、実証実験をおこないました。
- 保育者の時間外労働時間を減らしたい(働き方改革)
- ノンコンタクトタイムを確保したい
- ドキュメンテーションを活用し、保護者に「今まさにしていること」を発信し、園の見える化をしていきたい
- 写真を振り返りのアイテムとしたい
- 保護者連絡:他社ICT・紙対応・電話対応が混在
- 登降園・請求管理は他社ICTを利用
- シフト作成はエクセルや手書きで対応
- 午睡チェックは目視チェックと手書き記入
- 保育日誌や指導計画、ドキュメンテーションは手書き
導入したルクミーのサービス
- 基本機能(連絡帳、おたより、フォト、ドキュメンテーション) ※
- ルクミー登降園(タブレット1台含む)
- ルクミー請求管理
- ルクミー午睡チェック(センサー6台・午睡用タブレット1台含む)
※実証実験時に運用された機能です。2023年7月現在、ルクミーが提供している基本機能(カスタマイズプランで使える機能)は全部で連絡帳、おたより、フォト、ドキュメンテーション、クラスボード、園児メモリーがあります。
ルクミーを実際に使ってみた結果
ルクミーを導入した園の保育者に、アンケートを実施しこれまでの業務と比較してどう感じたかを回答していただきました。
保育者は各業務において、負担削減効果を実感
連絡帳、おたより、登降園管理についての業務負荷削減について質問したところ、いずれも削減効果を実感していただくことができましたが、特に連絡帳で高い満足度を感じていただけたようでした。
その他、このような声を頂きました。
- 保護者からの連絡帳欄を登園前に見られることが良かった。
- 保護者に毎日、子どもの様子を知らせることができるようになった。
- クラス便りを紙面で送らなくてもいいので、負担が減った。
- クラスだよりで、保護者と毎日の遊びの様子を共通理解できている。
特にルクミーではチャット形式でやり取りできる保護者への個別連絡機能が好評でした。
保護者共有の頻度・振り返りの機会が共に増加
次に、保護者への情報共有や振り返りの機会についても質問をしました。
連絡帳送信の際に写真を添付することで、今日の子どもの様子を共有したり、ルクミードキュメンテーションで作成した、写真付きの活動・成長記録(ストーリーという機能)をアプリ経由でそのまま保護者へ共有したりすることで、写真共有の機会が増えたそうです。
これにより、写真を基点とした職員間・保護者コミュニケーションの実感が高い結果となりました。
ルクミーが職員間・保護者コミュニケーションの促進剤として活用されていることがうかがえました。
保護者への園の見える化も着実に
保育者だけでなく、情報の受け取り手である保護者へもアンケートを行い、子どもの興味関心について保育者と共有できていると思うか?という質問をしました。
多くの保護者が、子どもの興味関心について保育者と情報共有の実感があると感じられたようです。
その他、保護者からは下記のような声をもらいました。
- 園の様子がわかるので嬉しい
- 担任の先生とお話出来る時間があまり無いので、実際の様子と先生のコメントを合わせて確認できて安心できます。
- 切り替わった最初は、紙ベース(先生の字から伝わるものがあると。)がいいと思っていましたが、慣れた今は、ルクミーでも様子がよく分かるので、良いなと思っています 。
- 1日の園の様子が分かりやすくて嬉しい。遠足や参加会の開催についてのお知らせは紙媒体もあるとありがたいです。(壁に貼っておきたい)
- 園での話が聞き出しやすくなり、話題が増えた。
- 手書きの時より手間が省けて助かります
袋井市さまでは、同時期に他の園でルクミー以外の他のICTサービスの導入を並行して行っており、保育者ならびに保護者からの声を基に、本格導入にあたっての比較をいただきました。
その結果、当初のICTの導入目的であった業務負担の削減や、園の見える化、振り返りに取り組むための環境づくり、という総合的な観点から、袋井市の公立園ではルクミーを導入いただけることとなりました。
これらの結果を踏まえて
今回、共に実験の取り組みにご協力いただいた袋井市のご担当者さまより、下記のコメントをいただいております。
<袋井市実証実験ご担当さまからのコメント>
アンケートを通じての各結果はもちろんですが、ルクミーはサポートがとても丁寧で、使い方などについての問い合わせの際に細やかに対応いただけたことや、タブレット端末の提供(レンタル)があったことも良かったです。十分な端末がないと、ICTの利用そのものが促進されないということも実験を通してわかりました。
1月に職員向けに実施した第三回のアンケートでは、帳票の作成のデジタル化についても現場の先生たちは前向きな様子だったので、今後は帳票もルクミーを使っていきたいと考えています。
ルクミーでは引き続き、保育の質の確保・向上を目指す保育施設さま、並びに地域の保育支援に力を入れて行きたい自治体さまの支援を引き続き行ってまいります。
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