ICT化によって保育者の負担を軽減し、保育の楽しさも維持。保育者同士や保護者との情報共有もしやすくなり、園管理にも好影響

2021年2月、スマート保育園・幼稚園・こども園のモデル園※の保育者に対し、ルクミーのICTサービス導入の効果・影響を測る定期的な効果測定を行いました。
その結果、すべてのモデル園において、業務負担の軽減や保育者間・対保護者への写真共有の機会の増加が見られ、ルクミーのICTサービスの導入は、園運営に対して期待通りの成果を出せたと言えます。
前回調査（2020年10月）は107人、今回調査（2021年2月）は143人を対象に、同一項目を比較。
平均値を比較して見られた変化をご紹介します。

※モデル園とは、「スマート保育園・スマート幼稚園・スマートこども園」の実現に向けて、園における課題の見える化を行い、ルクミーのサービスを活用して（主に業務効率化のアプローチから）課題解決に取り組んでいる園のことです。

ICT化で業務負担軽減と写真共有の機会が増加。園管理にも好影響

ルクミーのICTサービス導入による効果測定の結果、「保育の楽しさ」は前回と同様に高い数値を維持し、4.39ポイントとなりました。

前回の測定に比べて結果が大きくアップしたのは、以下の3項目です。

・業務負担低減
・写真を職員間で共有する機会が増えた
・写真を保護者に共有する機会が増えた

保護者への写真共有の機会は0.32ポイントアップと、大きな増加がみられました。
一方、ノンコンタクトタイムの実施状況や園に対するエンゲージメントは微増だったものの、園管理者にとって好ましい変化がうかがえます。

ICTサービスの導入により、保育に集中できる時間が増えた

効果測定の際には、ルクミーのICTサービスによる保育者間の情報共有のしやすさや、文章を書く量・書く作業が減ることへのメリットを実感する声が多く上がりました。
具体的な保育者の声は、以下の通りです。

・子どもの安全確保に対して安心感が増し、保育に集中できる時間が増えた
・ツールに慣れるまでは大変でしたが、慣れたらスマートフォンで操作できる点が楽だと感じるようになりました
・撮った写真が自動でアップロードされるのが便利
・3才以上児のクラスでは、保護者・保育者ともに書き物の量が減って楽になった

「振り返り」は実施しやすくなっているものの、伸びしろがある結果に

「記録がアプリに残るので見返しやすい」「確認したいことを日付を追って確認できる点が便利」など、振り返りの便利さについて多くの声が上がっていました。
しかし、保育者の業務が効率化され、時間をかけたいところに時間をかけられるようになった結果、保育者としての理想と現実のギャップに対してシビアになる傾向も見られます。
たとえば振り返りについては、ICT化で振り返りに取り組みやすくなる声が上がっている一方、すべての園で「振り返りができていない」「どちらでもない」という回答が前回より増加。
振り返りの実施は、今後も伸びしろがあると考えられます。

こちらの記事で心育保育園さまの振り返りのための取り組みをご紹介しています。
ぜひ合わせてご覧ください。

※本インタビューは『スマート保育園・幼稚園・こども園通信』2021年度4月号からの抜粋です。『スマート保育園・幼稚園・こども園通信』はルクミーをご利用中の園・施設様向けに毎月発刊している刊行物です。バックナンバーは、ルクミーをご契約頂いた園・施設さま・ルクミー みらい保育スクールへご参加頂けた方のみが閲覧出来る「ルクミールーム」内にてご覧いただけます。
※Web版とPDF版で編集の都合上、一部内容が異なる場合があります。
※記載内容はインタビュー当時の内容です。